第102章 それがどうした、彼らはもう離婚した

「みんな結構飲んでるから、はちみつ湯で少し落ち着きましょう。身体を壊したら大変だし」

彼女は声を柔らかく落とし、所作も楚々としている。どこからどう見ても、理想の妻を演じているような佇まいだった。

石井晋はもともとだいぶ出来上がっていた。そんな姿を見た途端、勢いよく親指を立てる。呂律は回っていないのに、有川紘樹への称賛だけは止まらない。

「紘樹さん、やっぱ見る目あるっすよ……義姉さん、マジで出来た人だなぁ。気が利くし、ちゃんとしてるし……前の人とは比べものになんねぇ!」

ふらふらと頭を揺らしながら、今度は以前の『有川家総出で薬を探した』一件を思い出したらしい。興奮した手がテーブルをバン...

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